彩雲国物語 李の花嫁 part2

□41話
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仲障「麗蘭といったな、お前には当主就任式と
相伴って我が長孫 朔洵と婚姻を行ってもらう」

「お断りいたしますの」

仲障「....愚かなことはいわぬほうが身のためだ」

「それも付け加えてお断りいたしますの」

仲障「鄭悠舜の命と秤にかけるか」

「なぜそこで鄭悠舜が出てくるのでしょうか」

仲障「確かに あの塔の頂上から鄭悠舜を
引きずりだすことは不可能だった

だか、塔ごと蒸し焼きにするのは簡単だ」

「......どこまでも品位を失う愚行ですね」

仲障「早々に州牧なぞ辞めて 朔洵の嫁にでも
なって家で贅沢しているほうが楽であろう」

「.......」

仲障「朔洵が気に入らぬなら他に男をつくれば
よい」

「あなたの孫であることが可哀相ですね」

仲障「全商連を味方につけたと思って
思い上がっていると痛い目を見るぞ
あやつらは生粋の商人だからな」

「それくらいとうにわかっていますよ」ニコッ

仲障「知っていてなお助けてくれると?」

「さぁ、どうでしょう...彼らは利益に伴い
動くので 私にもわかりかねます」

仲障「柴彰にはそなたらが接触する前から
情報をもらっていた

今は茶家の新しい指輪も作らせている」

「......それで?」
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