彩雲国物語 李の花嫁 part2
□42話
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朔洵「今日もとっても可愛いね 私の麗蘭」
「.......今はそんな気分じゃありませんの」
朔洵「ん?」
「それに今晩は茶家の新当主選定式ですのよ」
朔洵「ああ、そのようだね」
「そ、そのようって.....何故何も用意してません
のよ!」
朔洵「うん?出る気ないから」
「......ここまでくると、もういっそ天晴れなくら
いですわ」
朔洵「麗蘭と過ごせる方が大事なんだよ」
「............約束は覚えてるんでしょうね」
朔洵「勿論。蕾もちゃんと返すよ」
「今出しなさいよ!」
朔洵「君も何かと忙しいだろうから全部片づい
たらおいで」
「今!出せ!っつてんのよッ」
朔洵「そんな、夢のない」
「........ハァ。めんどくさいですわね」