彩雲国物語 李の花嫁 part2
□49話
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克洵「貴陽が....貴陽が近づいてくる....」カタカタ
悠舜「朝賀は、主上への拝謁は勿論ですが
その前後がより重要となります」
秀麗「....茶州ではいつもどなたが?」
悠舜「可能な限り、茗才を向かわせました」
「...茶州でしたら毎年随分と悔しい思いをした
んでしょうね」
朔洵「朝廷は十年もの間、茶州を見捨て来た
からね」
「あんたが言うな」
悠舜「だからこそ、どうぞお覚悟を」
凜「旦那様、そう脅かすものではありませんよ」
克洵「龍連さんと約束したし...頑張らないと」
「あいつのどこに頼ってますの?」
秀麗「そうよ、いったいなんだってあんなに
龍連を頼りに....」
朔洵「.....変わった趣味だ」ニコニコ
悠舜「戸部と礼部は、なんとかなるでしょう」
「.......問題は工部でしょうね」
悠舜「....確か今の工部尚書は管飛翔でしたね」
凜「もしや旦那様は、お知り合いなのですか?」
悠舜「ええ、私や黄尚書と同期なんですよ」
秀麗「..........ええっ!?」
「......お噂の悪魔の国試、これは一筋縄では
いきませんことこの上ないですわ」