彩雲国物語 李の花嫁

□9話
1ページ/7ページ

景「あの三人がいないと寂しいですね、鳳珠」

鳳珠「その名で呼ぶな」

景「奇人なんてみっともない名で呼べません」

鳳珠「.......」

景「このままずっと居てほしいですね」

鳳珠「いや、それは無理だろう」

景「なぜです?」

鳳珠「.....お前、本当に気づいてないのか」

景「は?何をです」

鳳珠「いや.....まあいい」

「.......失礼します」

景「麗君!今日は非番では?」

「少し忘れ物をしてしまいまして」

景「そうですか、それはそれは」

「黄尚書、この前は申し訳ありませんでした」

鳳珠「気にしていない」

景「雷がすごかったですからね」




庭院から騒々しい音が聞こえる......



景「猟犬でも逃げたんでしょうか?」

景侍郎が窓の方に顔を向けた途端
窓から猟犬ならぬ二人組の黒装束の少年達が
飛び込んできた。


景「!!.......」

鳳珠「........」

「.........誰!?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ