彩雲国物語 李の花嫁

□11話
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予想通り秀麗は仰天し怒り、

麗蘭は呆れていた。

けれど結局は早朝とも呼べない時間に
人様の台所を借りてご飯を作ってくれた



秀麗「なんだってあんたまでいるわけ」

劉輝「ちゃんと文は出したのだ」

「まったく父様ったら何も言わないんだから」

劉輝「.....でも三月も我慢した」

秀麗「.......」

劉輝「秀麗と麗蘭は余に会えて嬉しくないのか
?」

秀麗「そうね、嬉しいわ」

「私はあんたからの呪いの贈り物のおかげで
特に会いたいと思いませんでしたわ」

劉輝「....秀麗、麗蘭がひどいのだ」

秀麗「麗蘭も喜んでいるわよ」

劉輝「文、読んでくれたか?」キラキラ

秀麗「読んでるわよ」

劉輝「贈り物は?」

「かき氷は美味しかったですわ!」

劉輝「藁人形は?」

秀麗「室に飾ってあるわ」

「殺してやろうかと思いましたわ」ニッコリ

燕青「なぁ静蘭、あれって嫌がらせ?」

静蘭「あれは本当に喜ぶと思ってやってるんだ」

楸瑛「麗蘭殿と秀麗殿はいい女性だなぁ」

静蘭「そういう台詞は、華々しい女性関係を
全部綺麗にしてから言って下さい」

楸瑛「......」

絳攸「バカめ。墓穴を掘ったな」

「ところで絳攸様∨今日の私の料理は口に
合いますでしょうか?」キラキラ

秀麗「絳攸様の分だけ麗蘭が作ったんですよ」

絳攸「//......う、うまい」

「まことですか?!どんどん食べて下さいね?
麗蘭の愛が詰まっていますのよ?」キラキラ

絳攸「//.......」

劉輝「なぜ 余には作ってくれないのだ!」

楸瑛「悲しいことに愛情の差。ですよ」

劉輝「絳攸の分は余が食べるのだ!」

秀麗「おだまんなさいっ!」

燕青「邪魔したら姫さんに嫌われるぜ?」

劉輝「ぅ......」

静蘭「......(絳攸殿が照れてる。お嬢様を好きに
なるのも時間の問題か。チッ)」
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