彩雲国物語 李の花嫁
□13話
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絳攸「妓楼だと!?」
楸瑛「そこが一番安全だったからね」
絳攸「花街自体が危ないだろうが!」
楸瑛「それは偏見だよ、絳攸」
絳攸「なんだあの女共はっ!」
妓女「あらァ藍様。是非うちにいらして」
妓女「いいえ。私の処へいらして」
妓女「お連れの方は慣れてなさそうね
私ならたっぷり優しくしてあげてよ」
楸瑛「だってさ、絳攸(....こんな所、麗蘭姫に
見られたら大変だな)」
絳攸「頭腐ってんのか貴様はッ!」
劉輝「この街は楸瑛の後宮か?」
楸瑛「この街は、全ての男達にとっての後宮と
考えていただければ宜しいかと」
絳攸「よくもそんなことをヌケヌケと!」
楸瑛「これから行く妓楼には、主上の後宮にも
負けず劣らずの才色兼備の美女達がいますよ」
絳攸「いっぺん死んでこいッ」
楸瑛「ああ、あそこですよ!」
胡蝶「ああ、藍様。そちらの二人は?」
楸瑛「私の連れだよ。彼に会いにきたんだ」
劉輝「確かに美人だ.....珠翠と張り合える」
胡蝶「おや最後のひと言はいただけないねぇ」
『姐さん紅師のお嬢さん達をお連れしました』
胡蝶「よくやった。お前は裏口へまわりな
......秀麗ちゃん 麗蘭ちゃん、お入り」
劉輝「秀麗と麗蘭!?」