彩雲国物語 李の花嫁 part2
□42話
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「.....朔洵、あなた顔色悪いわよ?」
朔洵「心配してくれるのかい?」
「いま白湯をいれてあげますわ」
朔洵「甘露茶のほうがいいな」
「だめです」
朔洵「......どうして?」
「もっと体調悪くなったらどうしますの」
朔洵「平気だよ?」
「....って、茶葉が甘露茶しかないじゃない」
朔洵「君は私との結婚もあっさり突っぱねて
しまったし、最後にこれくらい甘い想いを
味わわせてくれたって罰はあたらないよ」
「.......とりあえず白湯を飲みなさいな」
朔洵「私が心配?」
「いつもより輪をかけておかしい気がするから
少し心配ですわ」
朔洵「.....優しいな。じゃあ飲む」
微笑むと、白湯を受け取りきれいに飲み干す