彩雲国物語 李の花嫁
□1話
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「香鈴はどうかしら?」
珠翠「落ち着いてきましたよ。二人に
一生ついていくって泣いてました」
秀麗「.....よかった」
「香鈴は可愛らしいですものね」
珠翠「後宮での二人の人気は鰻のぼりですよ」
秀麗「まったく、私が貴妃なんて今でも冗談
みたいだわ」
「うちは貧乏ですものね」
珠翠「何をおっしゃいます。家柄と血筋では
国でも一、二を争う名門中の名門
紅家直系の姫であらせられるのに」
秀麗「......同じ事 霄大師にも言われました」
「私は今すぐにでも帰りたいですわ」
秀麗「....さて、どうやって王様にお会いしよう
かしら」
「もう五日、ですものね」