彩雲国物語 李の花嫁
□1話
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楸瑛「あー、暇だねぇ 絳攸」
絳攸「その無駄に回る口を閉じろ」
楸瑛「文官やめて武官にならない?」
絳攸「あのクソバカ王の近衛なんざ御免だッ
だいたいなんで貴様がここにいる!
目障りだ 失せろ」
楸瑛「おお、親友になんという言い草」
絳攸「誰が親友だッ!」
楸瑛「肝心の王の居場所がわからないからね
君同様暇なんだ」
絳攸「暇つぶしならどっかほかへ行けッ」
楸瑛「ひと月か」
絳攸「ひと月以上だ!」
楸瑛「君の上司が休暇をくださったんだよ」
絳攸「嫌がらせに決まってるッ」
楸瑛「まあまあ、霄大師もちゃんと対策を
たてたみたいじゃないか」
絳攸「嫁を与えることがか!」
楸瑛「君の女性嫌いは相変わらず根深いねぇ」
絳攸「女なんぞと関わってろくなことがない」
楸瑛「女性と過ごす夜の楽しさを知らないなんて損してるよ」
絳攸「大きなお世話だッ」
楸瑛「おや、あれは」