彩雲国物語 李の花嫁

□2話
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秀麗「ふーん.....藍楸瑛さんね」

「.......(馬鹿なのかしら?)」

劉輝「....なぜこんなところに?」

秀麗「......えーと、宮仕えに」

劉輝「邵可は何も言ってなかったが」

秀麗「言うほどてもないと思ったのよ」

劉輝「邵可の、娘.....か」

「......桜は綺麗ですわね」

劉輝「桜が好きなのか?」

「桜は好きですわ!....うちのはもう咲きません
から少し寂しいですけれど」

劉輝「咲かない.....?」

秀麗「ええ。まあ、桜....だけじゃないけど」

「口の周りが粒餡だらけですわよ?」

秀麗「.....子供みたいな人ね」

劉輝「私はもう十九だ」

「主上と同い歳ですのね」

劉輝「........」

秀麗「.....どうしたら会えるのかしらね」

劉輝「......王に会いたいのか?」

秀麗「ええ」

劉輝「.....会ってどうするのだ?」

「それはあなたには関係ないことですわよ?」

劉輝「.......」

秀麗「....私、そろそろ戻るわね」

「では、わたくしも」

劉輝「ま、待て」

「なんですの?」

劉輝「いや.......私は王をよく知っている
言いたいことなら伝えてやる」
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