彩雲国物語 李の花嫁
□7話
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鳳珠「次、この書簡を日付順に並べろ
あそこの棚三つは片付けていい
そこの書簡入れからこの十本の巻書を探して
早急に机案脇に並べておけ
向こうに積んだ料紙は全部捨てろ
府庫に行ってこれとこれとこれを三冊借りて
こっちの五冊を返してこい
ついでに鴻櫨寺へ行ってこの書簡を届けろ
その際長官にこんなふざけた見積もり出すとは
頭腐ってるのか貴様は、と
一言一句違えずに伝えてこい。以上」
「.........わかりました」
秀麗(......うわぁ)
景(.........ハァ)
ここで働きはじめてはや十日
もうこれしきのことでは驚かなくなっていた
秀麗(...でも、すごい人だわ いろんな意味で)
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秀麗「確かに年齢 顔 声ともに不詳だわ」
燕青「黄尚書が人前で仮面を取ることは
ないらしいぜ」
「.....にしたって、人使いが荒いですわね」
秀麗「あの仮面、毎日違うわよね」
燕青「なんか微妙に模様とか違うよな」
「なんで仮面かぶってるのかしら」
燕青「顔のせいで女に振られたらしいぜ」
秀麗「ええ!?」
「顔を理由に振る女もイカれてるわね」
秀麗「そうよ!黄尚書悪い人じゃないし
頭いいし 地位もお金もあって 奥さんになったら今頃左団扇よ?」
燕青「......最後のが本音だろう」
「最後が大事なんじゃない!」
燕青「.......」苦笑