彩雲国物語 李の花嫁
□17話
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礼部官「本年度 第一位及第者
状元 杜影月、紅麗蘭」
影月 麗蘭「「はい」」
ぴん、と目に見えて空気が張り詰めた
誰もが一斉に麗蘭に視線を注いだ
女人二人が国試に受かり
そして!第一位状元にその一人の少女がいる
全身に突き刺さる何百という視線に
抗するかのように麗蘭はまっすぐに顔を上げた
礼部官「第二位 傍眼 藍龍蓮」
シーーン。
礼部官「....ゴホゴホ、第三位 探花 紅秀麗」
秀麗「はい」
麗蘭と同じく彼女もまた
注目の的であった
礼部官「以上、第一甲第四名 唱名致しました」
それは、李絳攸及第の年を抜く
あまりにも若すぎる上位及第者達の誕生である