nacs BL詰め

□好きって言えよ?
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「…」

俺は今、ものすごく怒っている。何故なら…

[悪い!今日は仕事で遅くなるm(__)m俺のことはいいから、先にご飯食べてて(^-^)v]

あいつがこんなメールを送ってきたからだ。

「野郎…、今日は一緒に食べるとか言ったからせっかく作ったのに…」

俺はあいつが大好きなスパゲッティーを作って、結構高めのワインも買って、お皿も一緒に暮らし始めたときに買った物を使って、さあ万全!なんて思っていたら…これだよ?
なんでだ?なんでここで、持ち前の残念が出るのかなー?
って言うか俺が怒ってるのはこれだけじゃない、あのメールだ。
なんだ?あのメールは?
最後の絵文字はなんだ!?(^-^)v←これな?なめてるのか??
俺がどんな気持ちでお前を待ってると思ってるんだ!!
はあ…あいつは本当に俺のことが好きなのか?…


ん??
そう言えば、付き合ってからあいつに「好き」って言われたことないな…
と言うか、あいつの口から俺のことを「好き」って言われたことあるか???



ない!
1回もない!
「好き」って言ってるのは俺だけ、あいつはただ「うん」と頷いているだけだ…

そう思うと…、なんだか空しくなってきた…
俺だけがあいつを好きだと思ってて、でもあいつは嫌々、俺と付き合ってるんじゃないのか?
これは俺の独りよがりなんじゃないか?
俺はあいつにとって…なんなんだ…?


その時、ドアが開く音がした。

「ただいまー、いやーすまないねー遅れちゃって、お!!俺の好きなスパゲッティーじゃないですか?シゲちゃんの手作りなの?……!」

俺は洋に今流行りの壁ドンを食らわせた。

「…怖いですよ?戸次さん…?」
「今は名字で呼ぶな!なぁ、洋に聞きたいことがある!」
「なによ…?」
「俺のこと好きか?」
「え…?」
「だから俺のこと好きかって聞いてんだよ!?」

それを洋に聞くと、洋は顔をしたに向けた。
やっぱり…
俺は洋を解放した、拍子抜けした洋は床に座り俺を見る。

「お前に無理させたな…ごめん」
「え…」
「だってお前は俺のこと好きじゃないんだろ?」
「いや、違うって…」
「もういいよ…別れようぜ。もうお前が辛い思いをする必要な…」
「なにいってんだよ!!!」

そう言った洋は涙を流していた。

「シゲのバカバカバーカ!!!俺だって…俺だって………!!」

その瞬間、洋はワインを開け一気に飲んだ。

「いやいや、まてまて!落ちつけ、落ちつけ洋!」

俺が洋の手を止めると洋は俺の胸元に入り込んだ。
え?どうした?

「俺だって…俺だって…」

俺の悪魔な部分が顔を出した。

「俺だってなにー?」
「…っ!」

「好きって言えよ?」



「…大…好きだ…」
俺は一人じゃなかった!!



END

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