たからばこ
□お風呂にて
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ぱーっと服をぬいで、とりあえずシャワーをあびて浴室からとびでる
「うわっ」
ドアをあけてでた瞬間にこっくりさんと衝突した。
「ちょっと!なに浴室の外でスタンバってんのよ!」
私はヒィー、と傍らにおいてあったタオルをひったくって、体にまいた
最悪だ。
彼氏とはいえ、はだかをみられるなんて。
「てゆか、なにその格好」
私はこっくりさんの格好に目をみはった。
女の子みたいに、胸からおしりにかけて隠れるようにタオルをまいている。
すなわち、私と同じ格好をしている。
「俺もおふろに入ろうと思ってな」
「あ、そう。どうぞ…?」
私はこっくりさんにお風呂への道を開けた。
「お前も一緒に入るんだよ!」
こっくりさんはニヒルな笑みをうかべて、私の腕を思いきり引っ張った。
「え?……きゃぁっ」
浴室に引きずりこまれてしまった。