-ミテイミライ-
□#1 変態おじさん
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あぁ。ひまだ。
夕暮れの公園のベンチ。
わたしはぼんやりしていた。
カラスがないてる。
夕日がゆれてる。
なんだか、眠くなってきた。
「なにしてるんだい、お嬢ちゃん」
静寂を、いきなりだれかがぶち壊す。
「おーい、寝ちゃってる?」
眠い…眠らせて…
「参ったなぁ…でも、ここに眠らしたまんまにはしておけねぇよな…」
「うわっ?!」
変な浮遊感がして、わたしはびっくりして目をさます
「あれ?起きちゃった?」
変なおじさんにお姫さまだっこされていた。
「な、な、なんなんですかっ、あなた」
「いやぁ、眠っているお嬢ちゃんをこんなとこでほっとくなんて、できないだろ?
だからおじさんが連れて帰ってあげようと思ってさぁ」
私の顔から血のけが引く。
「きゃぁぁぁぁっ、変態!」