-ミテイミライ-
□#2 夜のお仕事
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あー、だるい
酔った頭がフラフラする
「夜のお仕事、どっこ行こうねぇ〜」
信楽は上機嫌にぼりぼりと頭をかいた。
キャバクラ…パチンコ…いや、普通に居酒屋で酒ってのもありだな。
そんなふうに回想していると、やっぱりあの公園を思い出す。
「たっくよぉ、ガキのおもりは趣味じゃねぇんだけどな」
昨日、一昨日と夕暮れに時間潰しにいた公園。
そこであった少女を思い出す。
「若い娘があんなところに夜遅くまでいたら、危ねぇからなぁ」
まあ、昨日公園で時間潰すのはやめるように言ったから、来てないと思うけど。
もし今日もこの暗くなりかけの時間に来てて、なんか事件に巻き込まれてても嫌だし
一応、な。
公園に近づくと、昨日のベンチに一人座っている少女の寂しそうな背中をみつけた。