-ミテイミライ-
□#3 お家デート!?
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驚いた。
家に来てくれませんか?って…
いや、積極的な子は嫌いじゃないんだけどね、でも、そんなこと言う子には見えなかったし。
うーん、お邪魔しちゃうか?
でも、相手は学生だぜ?
いいや、お嬢ちゃんが希望したんだしいいだろう
信楽の中の天使と悪魔が交互にざわめいている
「来てくれないんですか?」
少女の悲しそうな顔に信楽は重い腰をあげた。
「いや、でもね、知らない人を簡単にお家にいれちゃいけないぜ」
しかし、天使が勝った。
あー、せっかくのなかなか可愛い女の子とイチャイチャできる機会だったのに
自分自身に舌打ち。
「大丈夫です、信楽さん、お坊さんなんでしょう?」
「え?」
たしかに。
坊主の格好をしているが、これはただ単に金を無心するためにしているだけだ。
「お嬢ちゃん、他人をむやみやたらと信用するのはよくねぇよ」
特に男。
「信楽さんは、絶対にそんなことしません。私、わかるんです」
うっ
全幅の信頼を向けられると、胸がいたい…
さきほどまで邪なことを考えていたのだ、影ながら変態おじさんと呼ばれても仕方ない。
信楽は頭をかかえた。
「でもよ…」
信楽は次の少女の一言で、反論するのをやめた。
「私のこと、助けてくれないんですか?」