-ミテイミライ-
□#4 クズをたずねて
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信楽はもう公園パトロールをする必要がなくなったので、ふだんどおりの夜のお仕事をしていた。
今日は居酒屋で酒を飲んでいる。
「信楽さん、ちょっと飲みすぎじゃねぇの」
「だーいじょぉーぶ。おじさんは仕事とかないし〜」
「はは、ほどほどにしておけよ」
呑み&パチンコ仲間に若干注意されつつ呑み続ける。
宙に浮いているような心地。
体が熱い。
なんだか眠たくなってきた
突っ伏していた机が
ーーーバンッ
思いきり叩かれたようだ。
揺れと大きな音で、体が跳ね起きた
「なんだぁ…?」
目をこすっていると…
「やっと見つけたッ」
大きな、女の声が頭に響く
「あ、あれ、嬢ちゃん」
覚めきらない目で、相手の姿をとらえる。
「行くわよ」
軽口を叩く暇もなく胸ぐらを掴まれて無理矢理酒屋から引っ張り出された。