-ミテイミライ-
□#7 大人になりたい
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「信楽のこと、好きなの…」
そんな私の必死の告白にたいして、信楽は…
参ったな、という表情で頭をかいていた。
私がそれでも彼を祈るように見つめていると
「お嬢ちゃんはジジイより若い子と付き合った方がいいと思うぜ」
それだけ、低い声で言った。
「…ノー、ってこと…?」
信楽は答えない。
それなら、なんでハッキリno!って言ってくれないんだろう
「私が子供じゃなかったら相手しにしてくれた?」
「真剣に考えた、かもな」
そういわれると、悔しい。
「大人になればOKってこと?そういうこと?」
「まあ、そういうことだな」
「じゃあ、縮める!年の差!雰囲気だけでも」
自分でもバカなことをいってるのがわかった。けど、必死だった。