milk

□#1 憎ヒ君
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憎い。


こひな様が友人として連れてきた少女を見て、狗神はそう思った。


理由はとくにない。


だが、その少女を見るとふつふつと怒りがこみあげる。


なぜだ。


いや、そんなことはどうでもよい。


憎い。

あの少女が憎ヒ。


憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ

憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ憎ヒ


だから、私は今日はっきりということにしたのです。


「またいらしたのですか」


明菜が遊びにくると、狐殿とこひな様がいそいそと出ていった。私と明菜を"仲良くさせる"作戦のようだ。障子のむこうから二人がこちらの様子をうかがっている気配をかんじる。


「私はあなたが嫌いです」


なにも言わない明菜に私は告げました。ショックをうけたように目を見開いてフリーズしているバカな人間に、もう一度


「私はあなたのことが嫌いです」
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