milk
□#2 外レ者
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「コックリさん、落とし物なのです」
とりあえず狗神を泣き止ませたコックリさんに、こひなは先ほど見つけた鍵を渡した。
「鍵?」
「おそらく、明菜さんの物なのです」
「そうか…ちょうどよかったな。狗神!」
「なんですか、」
嫌な予感がする。
そう思いながらこたえると、
「お前、泣くほど後悔してたじゃないか。追いかけてコレ渡すついでに謝ってこいよ!」
やはり予感は的中した。
「嫌です」
ツンと顔をそむけると、こひな様が服のすそをひっぱってきた。
「そういわないでください。狗神さんしか、明菜さんの家がわかる人がいないのです」