迷夢録『うつろ』

□第八話
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私はその日、初めて戦場と言うものを知りました。


「よし!皆、俺に続け!」


長いこと攘夷戦争に参加していると言う男の軍に私たちは入りました。


『うおおおおおっ!!!』


私たちは叫びながら刀を抜いて敵陣へ向かっていきました。群れの吠える様はまるで大きな鳥がうごめくように見えました。


「うおっ…」


私の前を走っていた兵士がいきなり倒れました。私には何がおこったのか全くわかりませんでした。


「ばかっ、なにやってる!」


「え?」


晋助の声でよく見ると、私の前には背たけのとても低い天人がたっていました。
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