-bad end after-
□君を想って
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「待ってよっ」
志乃は万事屋を先に出た桂を追いかけていた。そう叫べば、桂は歩むのをやめた。
「ねえ、怒っちゃったの?」
ようやく追い付いて桂の腕にすがると、彼は悲しそうな視線を寄越した
「志乃、もう万事屋に行くのはやめにしないか」
「…はっ!?えっ、そんなに嫌だったの?」
突然の桂の発言に志乃は動揺した。桂はその様子を見てため息をついた
「お前の悪ふざけが原因ではない。最近のお前は…見ていられぬ。少し愛華殿のことを忘れてみてはどうか」
志乃は心臓がバクバクと鳴るのを感じた。
「な…にいってんの?」
「まだ銀時達に高杉のことを追わせているのだろう?愛華殿のことをなにかつかむために」
「…」