-bad end after-
□目覚め
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「ん…」
朝、目を醒ますと、愛華は自分が高杉の腕の中にいることにきがついた。
ーーーああ、そうだ。昨晩は一緒に寝たんだっけ。
彼を起こさないように優しく彼の腕をほどいて、ベッドから抜け出す。
「起きるのか」
起こさないようにしたつもりだったけど、彼は目をさましてしまったようだ。ベッドに横たわったままこちらを見つめている
「もうちょっと怠惰に過ごせよ」
そう言ってベッドの中にひきずりこもうとしてくるのを、愛華は苦笑して拒む
「あまり怠惰に過ごしすぎるのもよくないわ」
愛華が着替え終えて部屋を出ていこうとするのを、高杉は頭をかきながら眺めていた
「今日は怠惰にすごしたほうが、俺ァいいと思うけどな」