-bad end after-
□大切だからこそ
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高杉は新八を牢に閉じ込めたあと、船を出すように船員達に指示した。
あの少年が一人でここまで来るとは考えにくい。ということは、銀時や愛華の姉の…志乃とかいう少女もこの船に潜入しているはず。
ーーー逃げ場を奪って袋叩きにしてやる。
高杉は迷いこんだ鼠達を仕留めようと思索した。新八が"桂"などとほざいていた。彼らの目的がなにかは知らないが、おそらくここまで来たからには愛華とコンタクトをとろうとするに違いない。なら彼女をエサにしたほうがいいか？
「…っ」
急に嫌な予感がした。
もしかしたら、愛華はもう彼らと接触した後かもしれない。
もしかしたら、彼らとここを出ようとしているかもしれない。
「…」
高杉は愛華の部屋へむかった。その足は心なしか急いでいるように見えた。