-bad end after-
□邪魔
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「退いてくれる?万斉」
風琉はいつもの口調でハッキリと、行く手を阻む男に告げた。彼は微動だにしなかったが、ついに口をはさんだ
「肩に担いでいるその者達をどうするつもりでござるか」
「この子達はわたしの実験体、どうしようと私の勝手。違う?」
万斉は風琉の毅然とした態度にため息をついた。
「その二人…愛華殿の姉の志乃と万事屋の娘でござろう。愛華殿に会わせるつもりか」
「そうだけど」
風琉は仕方なくあっさり白状した
「そういうわけだから、万斉。退いてくれるよね?」
しかし、決してその行動をやめるつもりはないらしい。そんな図太さにまた万斉はため息をついた
「やはりお前はしたたかだ」