たからばこ
□お風呂にて
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「あ、結愛、危ない!」
こっくりさんの声が聞こえたけど、もう遅かった。
私は、すてん、と転んでしまった。
「あーあー、だから言ったのに。大丈夫か?」
「うん…
うへぇ、服が汚れちゃった」
別に転んだことは、たいしてなにもない。
ただ、服が汚くなってしまった。
「最悪だ〜」
「風呂でも入ってきたら?」
「ううん、どうせ汚れちゃったから、最後まで手伝うよ」
「悪いなぁ、いつも」
こっくりさんの土いじりを私はいつも手伝っている。
ふぅー、はやく終えて、おふろ入りたいなぁ