-ミテイミライ-
□#5 未来の有無
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翌日。
信楽は伊織の学校にむかっていた。
アニマル化して、こっそり木の上から覗くつもりだ。
ちょっと心配だからな。
「あれっー、狸親父!」
「お?狐じゃねぇか!よう、旧友」
「旧友じゃねぇ!ひさしぶりだなぁ〜」
懐かしい顔にあった。
狐が暇していると言うので、つれていくことにした。
「…てなわけでな、おじさんは伊織ちゃんが友達とうまくやれてるか見に来たのよ」
「へぇ〜。心配してるんだ」
「まあな」
「俺はてっきりストーカーしにいくんだと思ったよ」
「バカ言え。そういうのじゃないんだよ、あの娘は。」