-bad end after-

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「…!」


ーーーいた。


そのことに安堵したものの、すぐに落胆する

晋介の見つめる先にいる愛華は、甲板から遠ざかっていく陸地を見つめていた

指はくるくると毛先をもてあそんでいる


「チッ」


高杉はまた舌打ちをした

その動作は、彼女が家族や友人を思い出しているときの癖だったから。


「愛華」


呼び掛けると、少女はビクリと肩を震わせた。


「ご、ごめんなさい。なんだった?」


愛華の微笑はどこかぎこちなかった。過去を思い出しるところを高杉に見られて後ろめたく思っているに違いなかった
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