-bad end after-
□セイギ
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「そーかい。ま、てめーのやりてェようにやんな」
「…っ」
「ただし…」
高杉は彼の胸ぐらをつかむ愛華の両腕をおさえ、軽くキスをした
「人目は気にしねーとな」
「…」
高杉に言われて気づいた
騒いだ愛華をいぶかしげに見つめ、ひそひそと話している鬼兵隊員が数名いる
「"一部"からしてみりゃ、おめーは邪魔者なんだからよ」
愛華は高杉の危険な行動をよく阻止しようとしていた。鬼兵隊唯一の穏健派を名乗り、無理に一般人には危害の及ばないように計画を改めたりする愛華を快く思わない者も多かった
「そうね」
そのうえ、鬼兵隊の考え方に合わないくせに愛華は高杉の妻と言うだけで幹部以上の権力を持っていた。命を狙われることもしばしばだ