たからばこ
□妖狐×僕SS
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こっくりさんはまるでお母さんだ。
私にも日焼け止めを奨めてくる彼は美容を気にするオバサンだ。
あってすぐの時も…
「おい、お前いつもそんな食事ばっかりしてんのか?」
「え?」
私は大好きなそうめんを食べていた。
「なんで?」
「お前、そうめんばっか買ってこいって言うじゃねぇか!」
私は、よくこっくりさんを使いっぱしりする。
夜遅くに出歩くのは危ないから、といってこっくりさんが代わりにスーパーにいくと聞かないからだ。
「い、いいじゃん別に、私は好きなんだもん」
「よくねぇ!ていうか、もう夏じゃねぇだろ。なんでそうめんだよ」
「にゅーめん、って知らない?」
「温かくしたやつか。たしかにな…って、違うぞ!?」
こっくりさんは一度納得したくせに、いきなり吠えた。