clap!!

拍手ありがとうございます!!
毎日ぱちぱち下さり本当に嬉しいです。
その音こそが私の文章の源となります。
どうかこれからも「押してやるか」程度のお気持ちで十分ですので、よろしくお願い致します!!



この度、拍手用の作品を設けさせていただきました。(2014/12/21〜)

拍手用作品は1ヶ月程度で交換して行く予定です。
また、名前変換機能が無いので名前部分がデフォルト表示になってしまうことをお許しください。
(掲載終了後、メインコンテンツに移動した際は名前変換機能を適用させます)

今回のお相手はクロスヘアーズ(人型)です。

どうぞ!!
















「おいベネッタ」

呼ばれてもお構いなし。ベネッタは無視をしてパソコンに向かい続ける。

「おい、なんで無視すんだよ」

お構いなし。

「おいベネッタ!!」

無視ムシ。

「ちっ……」

出た。舌打ち。これは彼の諦めのサインだ。

これでやっと静かになる……。そんな考えはすぐに叩き割られた。

「いいかげんにしろよ、ベネッタ」

すぐ耳元で彼の声が響く。硬直した瞬間にするりとまわされた腕はすばやくノートパソコンの画面を閉じてしまった。

「……邪魔しないでよ」

「うるせえ、心拍数上がってんぞ?」

「黙れ」

「黙らない」

一体どうしたんだ?今日はやけにベタベタしてくるじゃないか。

「最近ずっと構ってくれないじゃねえか。俺が嫌いになったか?」

「……しょうがないでしょ?納期が近くて忙しいんだから」

「俺が片付けてやるよ」

「だめ。自分で作ってこそやりがいがあるんだから」

「じゃあ早く片付けろ」

「無理よ。まだあと3日はかかる」

「じゃあ――」

クロスヘアーズは抱きつくようにベネッタに絡みつき、その視界をふさいだ。「今夜だけでも構えよ。もう寂しいんだよ、こちとら」

全く。前まで意地でも素直にならなかったのに、最近いきなりこうやって甘えてきたりする。

……耳元でそんなこと言われたら、仕事どころじゃないっての。

「……しょうがないなあ」

よっしゃ。クロスヘアーズは心の中でガッツポーズをした。この言葉を待っていた。

「で?構ってって何するの?」

「ドライブ行こうぜ」

「え、どこに?」

「どこでも」

とにかく一緒にいたい。クロスヘアーズはさらりと言ってのけた。本当にどうしたのだろう。

「……じゃあ、準備するから離してよ」

「離さねえ」

「え。それじゃあドライブいけないよ?」

「嫌だ」

「じゃあ離して」

「嫌だ」

ふむ。とため息をついて見せる。相変わらずクロスヘアーズは抱きついたままだ。

「……どうしたの?最近なんか変だけど」

「うるせえ」

「……心配しなくても、私はクロスヘアーズしか見えてないよ」

「本当か」

「当たり前でしょ?」

「ああ」

クロスヘアーズはより強くベネッタを抱きしめた。

「……準備するから離して」

「嫌だ」

「ドライブいけないよ?」

「嫌だ」

「はあ……」

ベネッタはまたため息をついたのだった。




















ありがとうございました。
もしよろしければなにか一言でも贈ってやって下さい。きっと仕事まではかどります。

また、もう少し運営に慣れてきましたらリクエスト受付も行いたいと思っております。
その際はTOPページにて告知しますので、どうかこれからもよろしくお願い致します。



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