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□ミロとカノにゃん
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任務、報告を終えてミロは部屋に戻った。
疲れていた。
ベッドではなくソファで構わない。なるべくはやく身体を投げ出したかった。
ソファに雪崩こもうとしたがすぐにそれは無理だと分かった。
先客が居るのだ。
プラチナブロンドの長毛がソファの端からのぞいている。
ミロより先に眠り後に起きるそいつは、よりによって今日はソファで寝ているらしい。
ちッ
ミロが舌打ちをする。
その音に、そいつは目を開けおもむろに頭をもたげる。
起きたのなら話が早い。
そこをどけカノン。
ミロの声にカノンは眉をひそめ、起き上がった。
空いた場所にドカリと腰をおろすと、ミロはあくびをひとつした。
眠い。
ミロの声にカノンが場所を譲る。
横になると意識を手放すようにミロは眠りに落ちた。
カノンは暫くソファの辺りをウロウロしていたが、やがてミロの腰付近にそのブロンドを預けると静かに目を閉じた…
ずっと帰りを待っていたのだ。
自分の寝場所はミロの横なのだと言わんばかりに口元を歪め、その体温を感じながらカノンも夢に落ちていった。
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