SS
□ミロにゃんとカノン
1ページ/3ページ
カノンが寝ているとカタンと小さな音がした。
ミロが帰ってきたようだ。
ミロ…
カノンが声を掛けると、ミロは腹の上に乗ってきて、何かようか?と言わんばかりな表情で顔を覗き込んだ。
金の癖毛が頬にこそばゆく当る。
カノンは笑みをうかべ、その癖毛を指で探り、顔を埋めた。
どれくらいその姿でいたのだろう、いくら愛しいミロとは言えやはり重たい。
ミロ…降りてくれ。
カノンが呟くが聞く耳は無いようだ。
仕方なく抜け出そうと身体を動かしたその時、チクリと爪が胸にたてられた。
痛っ!
動くやつが悪い。
そう云うことらしい。
あとがき→