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□君の名を呼べば
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サガ!!俺ちょっとでかくなったんだぜ!!
ああ…そのうち私を越えるかもしれないね
訓練から戻ったサガが、笑顔で金色のふわふわを撫でていた。
その次の日
なぁなぁ俺ちょっと背が伸びたんだぜ!!
昨日と同じ事を言うガキに、そんなに嬉しいのかと思いながらサガと同じ笑顔を向ける
ああ…いつ私を越えるんだろうな


えらく懐かしいものを見たな、とカノンは寝起きの回らない頭でぼんやりと思う
サガと交代で訓練に出ていた頃、こいつは幾つだったか。
隣に眠るミロを見ながら、結局背は俺の方が高いままだったな、と思う
そして唐突に気付いた
ミロからは一度もサガと呼ばれなかった事に
今は勿論、あの頃から、ただの一度も
あれは…同じ事を二回言ったんじゃない
サガと、俺に…それぞれに向けられた言葉だったのだ

あんなガキの頃から俺はお前に救われっぱなしか
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