泣き虫サッカー
□実力
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恋幸の目の前で膨らむお餅。凄く美味しそうだ。
今はかまくらの中で宇宙人、エイリア学園の人たちの事を詳しく教えてくれているところだ。
そして、吹雪さんが必要だと言っていた。
もちろん、吹雪さんは快く了解してくれた。
「はい、恋幸ちゃん」
「へ、あ、有り難う御座います。」
吹雪さんは焼けたお餅を分けてくれた。
「涎を垂らして見てるからほしいのかなって」
「えぇっ!?」
直ぐに口を拭くが涎は無かった。すると吹雪さんは小さく笑い、人差し指を口につけて
「冗談だよ。」
「あ、はは」
冗談に聞こえなかったのは私だけでしょうか
その後に、白恋中対雷門中の試合が行われた。もちろん私はベンチに座ってマネージャーの仕事を手伝っています。
「(いつも葵ちゃんはこんな重たい荷物を一人で運んでいるのか)女の子だったら潰れちゃうな」
「何を言っているの?貴女も女の子でしょ?」
不思議そうに夏美さんがそう答えた。
「そ、そうですよね!(言えない、実は握力が40あるなんて)お、重いです。」
「そう、じゃ、一緒に持ちましょ」
と、ドリンクが入ったクーラーボックスを一緒に持ってくれた。
そして、試合が始まる合図の笛がなる。