泣き虫サッカー
□フィフスセクター
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イプシロンとの試合がやって来た。これに勝てば地球は救われる
円堂さんたちは10日間の練習で力をつけたため、張り切っていた。
「・・・」
吹雪さんの様子が可笑しい。何だか、本当の吹雪さんが何処か遠くに行ってしまいそうで怖い。
そう思った時、吹雪さんの瞳の色が変わった。驚いて吹雪さんの手を握った。
「っ、吹雪さん」
「なぁに、恋幸ちゃん?」
「ぁ、いえ・・・何もないです」
気のせい・・・だったみたい。
そして、イプシロンとの試合が始まった。皆はレベルアップしていた。イプシロンと同等なプレイをしている。
吹雪さんのシュートはデザームの【ワームホール】をぶち抜き、イプシロンから初めて点を取った。
だが、デザームは【ドリルスマッシャー】という必殺技を出して、シュートを塞がれてしまった。
同点になり、試合は終了となった。
イプシロンが消えた後、また白い光が出た。
「ま、また宇宙人ッスか!?」
「えぇ、まだいるでヤンスか!?」
光が収まり、目を開けると人が立っていた。
あれ?見覚えがある
「へぇ、本当にタイムスリップ出来た。・・・吉良 恋幸はいるか!!」
目が合うとその人はにやりと笑って一枚の紙を見てこう言った。
「イシド様からご命令があり、ここに来た。内容は
サッカーライセンスの定期テストを行う。日程はこちらが決める。」
「・・・ちょっと待ってください!その定期テストと言うのは無かったはずですよ!
3年契約で決められているはず。」
と、言ってみたものの。本当はわかっている。
サッカーライセンスを発行しているのはフィフスセクターだ。だから、私はイシドシュウジの掌の上にいる。逆らいはできない。
「・・・ふふ、わかっているみたいだな。サッカーライセンスを持つ者の条件を満たしていればいいだけのこと
条件とは、1つ、男子並の体力があること
2つ、男子並のサッカーセンス
3つ、化身が使えること
以上だ。ちゃんと満たしておけよ。でないと、大好きなサッカーが出来なくなるからよアハハ!」
甲高い声と共にまた光だし、その人は消えた。数分の出来事で私以外の人達は何が何だかだろう
さて、どういうか