泣き虫サッカー

□お家事情
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グラウンドに着くとエイリア学園と慢遊寺中との始まった。

圧倒的にエイリア学園が強かった。選手が傷つき、倒れていく。

「む、無念・・・グッ」

そして、最後の一人が倒れ試合終了となった。

あまりの強さに身構えする木暮さん。私も思わず唾を飲む

次は雷門中vsエイリア学園の試合となった。しかし、目金さんは足を負傷していて試合に出れない。

「ぁ・・・木暮さん」
「そうよ!恋幸ちゃん、ナイスアイデアよ!

木暮君を入れてください!お願いします!」

慢遊寺中の補欠とはいえ、一応サッカー部。それにあの身のこなしが試合に出ればボールをカット出来るかもしれない

「瞳姉、円堂さん私からもお願いします!」

深くお辞儀をすると円堂さんは私の肩を叩き、承知してくれた。瞳姉はため息をついていたが許可を出してくれた

「木暮君!皆を見返すチャンスよ」
「そうです!私との練習を思い出して、頑張って下さい。

信じてます」

その一瞬、木暮さんは私を睨みこう言った

「簡単に”信じてる“なんて言うなよな」
「信じれますよ?」

そう言った時、木暮さんの肩が揺れた。

「木暮さんと私は似た者同士です。誰にだって、あるんですよ。お家事情

それでは、いってらっしゃいです」

木暮さんは逃げるようにコートに入っていった。
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