他CP

□責任とるのな
2ページ/6ページ



「…なあ、雲雀?」




弁当を食べるのをやめ、箸を置き、雲雀のほうへ顔を向ける。

目が合った。

しかし雲雀はすぐに目をそらした。




「…何」




目を伏せたまま、つぶやくように俺に問い掛ける。

今まではそばにいれるだけで良かった。

でも、そばにいるうちにどんどん好きになっていって…。

雲雀は誰とも群れようとしないけど、雲雀に好意を持ってるやつなんてたくさんいる。

誰かにとられてしまったら…なんて考えてしまうんだ。




「…俺さ、」




言いかけて、口を閉じる。

声につられて雲雀が顔を上げると、また目が合った。

でも、今度は雲雀は目をそらさなかった。

雲雀の黒い瞳の中に俺が映る。

意を決し、俺はまた口を開いた。




「俺…雲雀が好きなんだ」


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ