他CP
□責任とるのな
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「…なあ、雲雀?」
弁当を食べるのをやめ、箸を置き、雲雀のほうへ顔を向ける。
目が合った。
しかし雲雀はすぐに目をそらした。
「…何」
目を伏せたまま、つぶやくように俺に問い掛ける。
今まではそばにいれるだけで良かった。
でも、そばにいるうちにどんどん好きになっていって…。
雲雀は誰とも群れようとしないけど、雲雀に好意を持ってるやつなんてたくさんいる。
誰かにとられてしまったら…なんて考えてしまうんだ。
「…俺さ、」
言いかけて、口を閉じる。
声につられて雲雀が顔を上げると、また目が合った。
でも、今度は雲雀は目をそらさなかった。
雲雀の黒い瞳の中に俺が映る。
意を決し、俺はまた口を開いた。
「俺…雲雀が好きなんだ」
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