他CP
□責任とってよね
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「ひーばりぃー!!!!!」
バァン!と音を立てて応接室の扉が開いた。
僕は大きなため息をつき、目を通していた書類から顔を上げる。
そして、ノックもせずに入ってきた無礼者を睨む。
「…僕に何の用?」
「ほら、もう昼だろ?雲雀と一緒に食べたくてさ♪」
「もう来ないでって言ったはずだけど」
「まあいーじゃねーの!」
にこにこ笑いながらそう言って、近づいてくる。
そして僕と向かい側のソファに腰掛けると、おもむろに弁当を開き、食べ始めた。
山本武。
この男はなかなかしぶとい。
いや、なかなかというレベルではない。
ストーカー並みだ…。
いつもは草食動物と一緒にいるのに、少し前から僕の周りをうろついている。
まあ最初は来るたびに咬み殺してたんだけど。
包帯でぐるぐる巻きになっても、いつもの笑顔で懲りずに僕のところへやってくるんだ。
さすがに僕も呆れてきて、今では放っておいてる。
だってあの男には何をしたって無意味だからね。
最近は昼には必ずやってくるようになった。
休み時間や放課後に来たりもするようになった。
本当に迷惑極まりない。
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