アザレアの心臓
□アザレアの亡霊
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大きな青空を見てみたかった・・・。
初めて見た外の世界はキラキラいていた。
もしも、私が普通の人だったら毎日見れたのかなって?思ったりもする・・・。
でも、そうしたら大好きになったあなたに会うことは無かったから・・・
「ありがとう、幸せだったよ・・・」
だからそんな顔しないで、
あなたの泣く姿は見たくないから・・・
しばらくして、動かなくなった少女を俺は抱き上げた。
せめて、彼女が好きだった花の元へ・・・・
アザレアは赤く赤く咲いていた。
彼女が死んだことを喜ぶように大地が笑う。
「やめろ・・・・」
悔やんでももう遅い。
仕方の無い事なのか?
分からない
ただ言えることは、俺はこの子を愛していた