短編小説

□誓い
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ーーー俺が今生きているこの時代は、争いの日々だ。

いつ誰が死ぬかはわからない、そんな残酷な世界。

そんな時代の中で、天下統一を目指しておられるあのお方の右目として、俺は今ここに存在している。

当然、休む暇などなく、毎日が戦の日々である。

死にゆく部下や民に心を抉られる思いだ。

そんな中、唯一俺の救いなのは、「貴方」と会えたことーーー。

貴方と俺の絆は、誰の刃も切り裂けはしないだろう。

立ちはだかる困難な現実を乗り越え、信じ合える真実を貴方と築きたい。

貴方と一緒ならば、どんな未来も切り開けるだろう。

暗い闇の世界に差した、「貴方」という名の光一筋。

それだけで、俺の心は揺らぐことはなくなった。

そして、不屈の修羅の如くに貴方を守る。

貴方が俺に背中を預けてくれることが、こんな俺を無敵にさせるんだ。

抗えない運命(さだめ)も、かけがえない命も、全てを今なら受け止める。

まだ、まだ、まだーーー俺は貴方に誓います。


end
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