太刀川隊の剣姫

□太刀川隊の剣姫
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「お、やっと来たな」
「遅れてごめんなさい!」
対戦ブースに着くと、太刀川は待ちわびていたかのような顔を向けた。
「雪華も太刀川さんのこと探してたらしくてさ〜。丁度行き違いになってたみたい」
「そうだったのか。……まぁいい。はやくやるぞ」
「はい!」
「雪華、相手は太刀川さんだし本気で戦ってこいよ」
「わ、わかりました!」



太刀川と別れ、空きブースに入った。
「………………そういえばやり方わかんないや。どうしよう…」
ひとり戸惑っていると、突然太刀川の声が聞こえた。
『雪華、対戦のやり方わかるか?』
「あ…いえ。分からないです」
『じゃあ教える。部屋の中にあるパネルに、武器とポイントが出てるのわかるか?』
「はい」
『そこには、今ランク戦に参加してる隊員が表示されてるんだ。戦いたい相手を選んで押せばランク戦ができる。逆に向こうから指名されることもあるがな。それで、パネルの下に黒い四角いのがあるだろ?』
「あ、はい。あります」
『それを押せば正隊員とも対戦出来る。303号室が俺だ』
「私は258号室です」
『よし。何本勝負にする?』
「じゃあ……5本勝負でお願いします」
『わかった。じゃあ始めるぞ』
「はい」
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