この空の下で

□牛柄シャツの男の子
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「それじゃあ、お母さん。回覧板回してくるからお留守番よろしくね」

「「はーい」」

私と綱吉くんが声を揃えてそう答えると母さんは笑みを浮かべて出かけていった。あれは帰ってくるの遅いかも。

「リボーン!かくごしろ!」

「しつけぞー!」

しばらく綱吉くんと話していると昼間に遊びにやってきたリボーン君の友達?のランボくんがどこからか現れた。そしてリボーン君の蹴りを喰らって「ぐぴゃっ」と声を上げる。


「リボーン君、仲良くしてあげなよ」

「オレは格下を相手にしねぇ主義なんだ」

「リボーン、お前な」

「うぅ〜っ、が、がまん。できないもんね」

「えっ?」

ふわふわのアフロから大きな筒を取り出すランボくん。それを見た綱吉くんが「バズーカだ!」と声を上げた。ランボくんはそのバズーカを自分に向けて打った。どかーんと音が鳴って煙がもくもくと立ち込める。

「やれやれ」

煙が晴れて現れたのは、
牛柄シャツを着た男の子だった。
ランボくんはどこ行ったの?


「リボーン、よくも5歳のオレを蹴ったな」

「10年バズーカの力か」

「ってことはもしかしてこいつ10年後のランボか!?」

「その通りです。若きボンゴレ」

なんか綱吉くんたちだけで盛り上がってて話についていけないなと思っていると牛柄シャツの男の子がこちらを振り返る。目が合った。あっ。



「わ、若き夕空さぁあん!」

そう叫びながらこちらへと駆け出してきてがばりっと抱きしめられた。それを見た綱吉くんが「んなっ!?」と声を上げる。しかし、牛柄のシャツを着た男の子はまるで先程の目的を忘れたかのように私を力強く抱きしめる。その腕は震えていて嗚咽が聞こえる。

何故、君は泣いているの?

そう声を掛けようとしたが、綱吉くんが離れろっと言って男の子を引き剥がす。


そしてリボーン君が相手になってやるぞ!と言って、また話がついていけなくなってしまった。しばらくすると、その子は消えてランボくんが戻ってきた。

あれは一体なんだったんだろ?


END
 

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