series1

□episode9
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「さて、まずは合宿所内の掃除をする班とみんなが採ってきた食材を調理する班に分けようか?」

「風宮さんの言う通りやな。そのほうが効率ええわ」

周りの景色が茜色に包まれる中。
私と小日向さんは、手塚くんの指示で料理と掃除を振り分けられた氷帝と四天宝寺の手伝いを頼まれた。

私の提案に白石くんが賛同する。


「そやけど、どうやって班分けすんのや?」

今、この場にいるのは小日向さん、忍足くん、向日くん、日吉くん、白石くん、遠山くん、謙也くん、千歳くん。
そして私を含めて9人である。


「単純に料理出来るやつが調理、料理出来ないやつが掃除にしたらいいんじゃねぇ?」

俺はあんま料理できねぇから掃除にするわと氷帝の向日くんが言った。続いて遠山くんと謙也くんも掃除すると言う。その言葉に白石くんも監督役が居た方がいいと言って掃除する側に回った。


「ほな、俺は調理班に行こか。そして調理の監督役はもちろん言い出しっぺの風宮さんやんな?」

「はいはい、わかりました。でも、魚の処理は忍足くんがしてね?」

「ええで、俺の特技は魚を三枚に下ろすことやからな」

任せとき、と頼もしいことを言う忍足くん。魚の処理は苦手だから本当に助かるわ。


「先輩、俺も調理班にします。俺はお米を担当しますが、いいですか?」

「ありがとう、お願いね。日吉くん」

「わ、私も調理班です。えと、風宮さんを手伝います。」

「ありがとう、小日向さん。千歳くんはどうする?」

「うーん、俺は使う食器を洗ってくるばい」

調理班は私風宮、小日向さん、忍足くん、日吉くん、千歳くん。
掃除班は白石くん、向日くん、遠山くん、謙也くんと決まり、それぞれ持ち場について動き始めた。


不動峰のメンバーが川で釣ってきた魚を忍足くんが捌いて処理していく。

私は青学のメンバーが近くの雑木林で採ってきた山菜をアク抜きしながら調理する。

立海メンバーが持ってきた野菜を小日向さんが刻む。

日吉くんは同じく立海メンバーが汲んで来た水を浄水器に通してお米を人数分研いでから炊いていた。

千歳くんは洗い終わった食器類を使って私たちの作ったものを人数分に分けて盛り付けてる。

そこへ掃除班が合流して全員分の食器を食堂のテーブルに運んでくれた。


こうして、夕食の準備は整った。



To be continued.


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