series2

□日程確認しました
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「それともう一つ、自由参加のアトラクションもあります」

「アトラクション?」

ジロくんと樺地くんの様子を眺めていると、広瀬さんが【アトラクション】について疑問を感じた宍戸君に説明をしていた。


「歌とか演劇とか、そういう出し物の事です。これは他校のテニス部と組んでも構いません」

「そっちのほうは、まぁ息抜き程度にやれ。一応優勝組には賞品を用意したがな」

「賞品?なんですか?」

賞品が気になるのか鳳君が跡部くんに尋ねた。跡部くんはふっと笑ってこう答えた。


「大したもんじゃねぇ。ウィンブルドンのチケットと航空宿泊券だ」

「ウィンブルドン!?すばらC〜っ!」

「……そういうトコだけ地獄耳やな、ジローは」

賞品の内容に眠気が吹っ飛んだようにハシャぐジロくん。そんなジロくんの様子に私の隣に来ていた忍足くんが呆れたようにそう呟いた。



「他校と組んでもいいってことは……うちの先輩とも競える……こいつは下剋上のチャンスか」

「ま、好きにしな。ただし、他の生徒も参加してるし無様なトコだけは見せんじゃねぇぞ」

「ふん、そんな激ダサなマネするかよ」

跡部くんの忠告に宍戸君が代表して答えた。うん、宍戸君は相変わらずかっこいい。


「で、こいつが学園祭のスケジュールだ。風宮」

「はいはい」

私が跡部くんの指示でホワイトボードを反転させると、彼が書いたと思われる予定表が姿を表した。



「8月22日から9月1日までが準備期間になる。9月2日は慰労会だ。学園祭は9月の3日と4日に開催される」

「31日が休みなんは、アレか?学校の宿題が残っとるヤツの救済措置か」

「そういうことだ。あとの細かいことはこれから配るプリントに書いてあるからよく読んどけ…以上だ。」


跡部くんの言葉を最後に集会が終わったのかプリントを受け取った者たちは各自帰る支度を始めている。私もそれに倣って帰り支度を済ませていると「なあなあ風宮!」と向日くんが話しかけてきた。


「これからみんなで跡部の家に寄るんだけどさ、お前も来いよ!なあ!」

「え、いや私は」

「来るよな!」

「……う、うん」

向日くんの勢いに押され思わず頷いた私。それを見た向日くんは「よっしゃー!風宮も来るって!」とみんなに嬉しそうに報告していた。

To be continued.
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