番外編

□忍足くんと接触4
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「はっくし!」

「おはようさん」

「ずび…あ、おはよー…」

「自分、大丈夫か?さっきくっしゃみしとったみたいやけど」

「ん〜平気。」

「のわりには顔色めっちゃ悪くないか自分。」

「そー?」

「ああ、真っ青。…って、なんやこれ!?」

「忍足くん、手温かいね。意外」

「どアホ!自分が冷たすぎんねん!もはや氷触っとるみたいや氷!」


「忍足くん、ちょっと声の音量下げて。頭痛い」

「あ、すまん。これくらいでええか?」

「ん、ちょっと聞き取り辛い」

「ほな、これならどうや?」

「あ、うん。聞き取りやすい」

「良かった。ほな…とりあえず保健室行こか。」

「ダメだよ。(忍足くんが)授業に遅れちゃうよ」

「大丈夫やて。(風邪で)体辛いんやろ?」

「そんなには」

「何言うとんのや。そないな(真っ青な)顔しとるくせに説得力ないで。我慢せんと俺に身を任せればええやん」

「別に我慢なんてしてないから。」

「強情なお嬢さんやな。ええから俺の言うこと聞きや。さもないと」

「さ、さもないと?」

「(お姫様だっこ)するで?」

「なっ、忍足くん!?」


「おい忍足!朝っぱら何やってやがんだ!」

「ん、…なんや宍戸か。今大事なとこやから邪魔せんといてくれるか?」

「風宮のやつ嫌がってるじゃねぇか!そう言うのは無理矢理襲うんじゃないくて合意の上でやれよ。ったく、激ダサだな」


「は?襲う?自分何言うてんのや?」

「何ってな…ばっ俺の口から言わせんじゃねぇよ!」

「?なんやよう分からんが丁度ええわ。宍戸、風宮さん風邪やから保健室で休んどるって担任にそう伝えといてや。」

「…カゼ?」

「ああ。本人はちゃうって言うとるけどくしゃみと悪寒と頭痛がしとるからどう見ても風邪の症状やろ。」

「だから保健室くらい1人で行けるって言ってるのに忍足くんが付きそうって聞かないんだよ。しかもお姫様だっこするって言い出すし」

「……お姫様だっこ?」

「うん。」

「せやかて1人で行って途中で倒れられたら後味悪いやんか。」

「大丈夫だって」

「あかん。強情な病人の大丈夫は信用できへん」
「……。」

「宍戸くんからも何か言ってやってよ。…って宍戸くん顔赤くない?」

「なんや風宮さんの風邪が移ったか?」

「だぁあ!お前らがそんな状態で紛らわしい会話するからじゃねぇかよ!くそっ俺が一番激ダサだぜ!」


そんな状態=壁ドン!

END

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