番外編
□忍足くんとスマホ
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「風宮さん」
「あ、ああ。忍足くん、どうしたの?」
「どや、新しく機種変したんや」
「あ、スマホに変えたんだね。カバーは黄色?意外だね。」
「そうか?って、そうやなくて」
「?」
「新しく機種変したんや。ちょっとカメラの機能を見たいから被写体になってもらえんかな?」
「え、モデルなら向日くんがいるじゃない」
「岳人はあかん。あいつ、飛び跳ねてじっとすることができんのや」
「そうなの?じゃあ、跡部くんとか」
「跡部は流石にレベルが高くて無理やわ。なあ、頼むわ。被写体になって」
「仕方ないな。いいよ。」
「よっしゃー!ほな、撮るで」
「え、今!?」
「自然体で頼むわ」
「(自然体って…こうかな?)」
パッシャっ!
「ええ感じやん。」
「もう撮っちゃったの!?」
「ああ、自然体のええ笑顔や。」
「ちょ、確認させて」
「いやや、これはもう俺のもんや。消させへんよ。」
「そんな……」
「大丈夫やって、ほんまにかわあいらしく写っとるから。」
「な、ならいいけど。悪用しないでね」
end