番外編

□忍足くんと恋愛話
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「うーん、微妙やな、ちゅーかつまらんわ。もう少し構成とか練ったほうがええかな。この人、恋愛したことあるんやろうか?」

「忍足くん、心の声がダダ漏れだよ。何読んでるの?」

「ん?風宮さんか。俺と言えば恋愛小説に決まってるやん」

「まあ、そうだね。でも今回は文庫本じゃなくて携帯小説?」

「せやねん、姉貴に勧められてな。読んでるんや。数分で読み終わったけど。つまらんかった」


「どんな内容の恋愛小説だったの?」

「ん?風宮さん、興味あるん?」

「忍足くんがつまらないと言うからなんとなく気になって」

「そうか。内容はな、二次元に憧れた女の子のもとにその二次元の人物がやってきて一緒に豚まんを食べてまた元の世界へと帰っていくってもんなんやけど」

「へぇ、二次元の恋ね」

「やっぱバーチャルな恋はあかんと思うねん。まあ俺の意見やけどな。」


「……忍足くんはさ、もし私が違う世界から来た異邦人で君と恋に落ちて元の世界へ戻ってしまうとしたらどう思う?」

「なんや唐突に。けったいな話やな。まるで月へ帰るかぐや姫やん」

「そうだよね。ごめん。やっぱり今の話は聞かなかったことにして」

「待って。俺はな、君が月に帰りたいと思うても帰してあげられる自信なんかないし絶対帰さへん。ずっと俺の側にいて笑ってて欲しいんや。」

「忍足くん」

「やって、風宮さんは俺の笑いの相方やろ。どっちが欠けてもあかんやん。」

「って!また夫婦漫才か!ええ加減にせんかい!」

「グッジョブ!キレのええツッコミや!さすが風宮さん!」










「おい、岳人。アイツらまだアレで付き合ってねーの?」

「知らねー。」

END
 

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