番外編
□忍足くんと筆記用具
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「風宮さん」
「あ、忍足くん。次、移動教室?」
「そやねん。次、化学」
「そっか」
「……。」
「……。」
「なあ…」
「ん、なあに?」
「最近、調子はどうや?ちゃんと眠れとるか?」
「うん、なんとか眠れてるよ」
「よしよし、嘘ちゃうみたいやな」
「ちょっ、忍足くん……」
「またなんかあったら言うてな。話くらい聞くで。」
「ありがとう」
「ん、ほなな。」
ころんっ
「あ、忍足くんなにか落ちたよ……って行っちゃった。(……鉛筆?)」
「どうした?風宮」
「宍戸くん。それが忍足くん鉛筆を落としていったみたいで」
「鉛筆?」
「トーテムポールみたいな……」
「そーいえば、前に忍足のクラスの女子が言ってたな。授業中にそれ彫ってるの見たって」
「……。(何故トーテムポール?)」
「まあ、俺が奴に返しとくぜ。」
「ありがとう、宍戸くん」
END